デザイナーズファイル

強烈で不思議。吉田ユニ

吉田ユニさんは、東京都出身のグラフィックデザイナーで、またアートディレクターでもあります。

 

女子美術大学を卒業後、大貫デザインに入社し、大貫卓也に師事しました。
吉田さんが最初に手掛けたものには、ラフォーレ原宿25周年キャンペーン、新潮文庫のキャンペーンなどが挙げられます。
2007年に独立し、現在は広告デザインやプロダクトデザイン、装丁やCDのジャケットデザイン、さまざまなパッケージデザインなど多くの分野で活躍しています。

 

また、「吉田ユニ」は本名ではなく、アーティスト名とされています。
吉田さんが作り出すデザインは、一言でいうなら「強烈かつ不思議」ということでしょう。ぱっと見ただけで心を揺さぶられる強烈なイメージ、それでいながら何度も繰り返し見たくなる不思議な感覚を併せ持つビジュアルは、彼女だけにしかわからない「独特の視点」から生まれているといわれます。この「独特の視点」が他のデザイナーとは違う個性でしょう。

 

人の目を引く強烈なデザインを作るデザイナーは他にも大勢いますが、強烈だというだけでは何度も繰り返し見たいという気持ちが起こらないことが多いものです。
しかし吉田さんのデザインは、最初に強烈なインパクトを与え、また何度でも見たくなるような緻密な計算がされており、細かいところまでこだわりをもって作られているため、繰り返し見てみたいという気持ちが湧いてくるのです。

 

また、吉田さんは「たしかに存在するけれど今まで見たことがない」という視点から作り出された作品も多くなっています。最近の作品でこのようなタイプのものを挙げるとすれば、歌手の星野源さんのアルバムジャケットがこれにあたります。きれいな濃いピンクを背景に、お皿やハンガーなどが集まって、一つ一つがダンスをしているようなカッコイイものです。
これは、「存在するけれど今まで見たことがない」というコンセプトを十分満たしている作品です。

 

吉田ユニさんの才能は、これからも広告業界に大きな旋風を巻き起こすに違いありません。