青木克憲

職人的デザイナーから類まれなアートディレクターに。青木克典

青木克憲というと、広告だけではなく、映像や立体など幅広い分野で活躍し、デザインの才能のある方です。
実際、92年JAGDA新人賞をはじめとして、多くの作品で受賞しており、その実力は折り紙つきと言えます。
ですが、現在では、デザイナーというくくりではなく、アートディレクターとして才能を開花させている方と言えるでしょう。

 

青木克憲は、自分の才能に固執することなく、成長し続けられる方であると感じます。
青木克憲は、元々は、ロゴや書体を作ってゆく、いわば、現場仕事が好きなタイプだったようです。
ですが、コンピュータの普及により、デザインが誰でもできる時代が来ることを予感すると、クリエーターやイラストレーターの方と協力して、作品を作り上げる方向、つまり、アートディレクターとしての役割に、自分をシフトさせることができています。デザイナーとしてのこだわりよりも、世の中で何が必要とされているかを敏感に察知し、スイッチできると言うのは、特異な才能と言えるでしょう。

 

青木克憲は、アートディレクターとしての役割を理解し、楽しんでいる方とも言えます。
アートディレクターは、考え方や企画、全体の方向性を舵取りする役割があります。そして、デザイナーやクリエーターに方向性を理解してもらい、同じ方向を向いた作品を作ってもらうわけです。さらに、アートディレクターとしての別の役割は、クライアントや最終的に作品を見る人のことを考えている必要があります。クライアントや作品を見る人が心を動かされない限り、目的を果たすことができないことを、青木克憲は理解しているのです。

 

青木克憲は、さらに、広告のあり方についても模索しています。これまでは、広告作成の依頼が来てから作成を開始していたわけですが、そうではなく、自分たちで自主生産し、気に入った企業などに使ってもらうと言う、能動的な広告制作です。広告を、広告以上の、アートとしての価値を持たせる挑戦に取り組んでいるように感じます。